【2023年 感謝したい事①】電話アレルギーと向き合えた話

初めまして、シルクです。ここでは初の日記投稿となります。

 

元々mixiでの日記更新がメインでしたが、今ではもう殆どの方が離れてしまっているので、これを機にこちらで日記を続けていく事を決心しました。拙い長文ばかりになりますが、読みやすい、伝わりやすい日記が書けるよう日々心掛けていきますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 

さて、2023年も残すところ僅かとなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、私が2023年に「感謝したい事」について幾つか書き綴っていきます。(4テーマの予定)

今回は、長年根付いていた「電話アレルギー」を払拭出来た事への感謝について。
その切っ掛けは、1人の女性上司の存在でした。


2022年12月。当時派遣社員だった私は、「自治体の助成金申請に関する審査」の業務に就いていました。内容としては、送られてくる申請書の書類チェック、不備が生じた際の電話確認(アウトバウンド)、自治体からの申請に関する問い合わせ(インバウンド)がメイン。電話は確認程度の物で、業務割合で言えば「審査:7、電話:3」・・・と言うのが、営業からの就業前案内でした。

私には過去、仕事上で電話がトラウマとなる経験があり、以降はアレルギーの如く出来る限り電話業務から避ける仕事を続けてきましたが、そろそろこの苦手意識を向き合いたいという気持ちが芽生えていた事もあって、勇気を出してこの仕事に就く事を希望しました。

ところがいざ仕事が始まると、「電話応対専門」の業務を担当する事となり、開始前の仕事案内とは大幅に相違がある事が発覚。後日案内した営業に問い合わせすると、どうやら案内が不十分だったようで、本当は「審査:1、電話:9」の仕事内容だった模様。(後日、別件でこの営業が問題を引き起こす事になりますが、今回は割愛します)

電話応対業務の経験が殆ど無い私にとって、この仕事は心理的ハードルはとても大きく、更に周りからは「もっと1時間の件数を上げろ」と急かされていた事もあって、毎日ほぼパニック状態になりながら仕事を続けていました。

当然、速度や質がすぐ簡単に上げられる訳が無く、クレームの件数だけが積み重なっていき、仕事に対して自暴自棄になる事も増えてきました。この仕事を始めて1,2ヶ月は、私にとって修羅場で働いているような感覚で、2023年の中で一番精神が病んでいた時期だったと思います。

そんな時に支えとなってくれたのが、1人の女性上司。電話で四苦八苦している私を見ても、いつも笑顔で辛い気持ちを汲み取ってくれるよう、寄り添ってくれていました。この上司がいなかったら、正直この仕事を続ける事はきっと無かった。そう思える程、私にとって上司は心強い存在でした。

そんな上司からかけてくれた言葉で、印象に残っているものがあります。

「確かに速度は求められるけれど、それは人それぞれだから、まずは出来る限りのペースで良い。その上で、落ち着いて相手に伝えるべき事をしっかり伝えよう。何かあれば、私が貴方を助けるから。」

ただでさえ足を引っ張って周りに迷惑をかけているのに、それでも大丈夫だよと手を差し伸べてくれたこの言葉は、私にとっては本当に救いであり、だからこそまだ頑張りたいと奮起させてくれる言葉でした。この時から私は、長年抱いていた電話アレルギーに対して真剣に向き合おうと、覚悟を決めていたのかもしれません。

そのお蔭もあって、少しずつ電話業務にも慣れていき、気づけば倍以上の速度で処理を進められるようになりました。クレーム対応はまだ苦手ではありますが、それでも動じず耳を澄まし、どう対応していこうかと考える余裕が持てましたし、始めた頃の私からすれば、信じられない程成長できたような気がします。

開始1,2ヶ月目こそ地獄と感じていたこの業務でしたが、それでも終了となる3月末まで無事に続ける事ができ、無事全ての申請を処理する事ができ、何とか役目を全うする事ができました。4月は別の現場に移る為この職場を離れる事となりましたが、離れる際上司から

「電話業務の星だった貴方が辞めてしまうのは本当に寂しい。大変だったけれど、ここまで付き合ってくれて本当にありがとう。」

というお礼の言葉を頂きました。

正直、「星」と呼ばれる程活躍出来ていたとは思えていませんが、それでもこの上司から働きを認めてもらえた事、労ってもらった事は、私にとって何よりの誇りになった事は間違いありません。今でも仕事で苦しいと思えた時は、上司の言葉を思い出して奮起するようにしています。

私にとって「電話」と言うものは、今まで根強いトラウマの1つでしたが、それでも「人との出会い」や「自身の覚悟次第」で変える事が出来る事を、初めて実感しました。もし今後、私の何かを変えてくれるような出会いにあった時は、臆せずまずは1歩踏み出してみようと思います。

何故ならば、例え1歩だとしても歩み続ければ確実に変えられる事が、今回の仕事でしっかり感じ取る事が出来たのですから。だからこそ今後は、怖くても1歩を踏み出す勇気を持って日々を過ごしていきたい。そう思える出来事でした。